不良は、悪ぶることがかっこいいと思っているから、
悪いことをしたがる。
では、それよりもかっこいいことを提示してあげたら、どうなるのか?
この手法はとても上手いなーと思ったので、紹介します。
ソースは2chまとめより▼
355 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2014/01/08(水) 21:23:13.16 ID:MMSdiRWj
武勇伝と言うにはちょっとショボイんだけど俺の高校の頃の話
思い出だから色々誇張してたり間違ってたりするかも平々凡々な地元公立高校に通ってた当時の俺と友達は、駅前のゲーセンにあるカードゲームにはまってた
交代でやればあんま金もかかんないから楽しく遊んでたんだけど、ある時からゲーセンにあからさまな不良グループが現れるようになった
近くにあるバカ校の奴らで、店から連れだされてカツアゲされたなんて噂も聞くもんだから、そいつらが来たらこっそり逃げてたでも他のゲーセンにはそのカードゲームがないから困るし、いつ絡まれるかわかんないってのは怖いし、全然落ち着かない
ってことで、俺はそのグループの情報を集め始めた田舎だし俺は生まれも育ちも地元だし、誰か一人ぐらい知り合いがいるんじゃないかと思ってさ
残念ながらそんな不良と付き合いのある友人はいなかったけど、グループの一人でAってヤツが俺と同じ小学校だったってことはわかった
そっからあれこれ教えてもらって、かき集めたAの小学校時代の話を頭に入れておいたんである日、ゲームプレイ中で逃げられなかった俺達は、ついに例の不良達に絡まれた
「なーなー、ちょっとお前ら、どこ校のヤツ?w」
みたいな定番の絡み方だったと思う声をかけられた直後、かなりテンパりながらも、俺は適当に不良連中の方を向きながら、
「あれ? Aっち? Aっちだよな?」
って声をかけたそしたら一人が
「は? 誰だよお前」
って睨んできたから、こいつがAだ! と判断「あれ、覚えてねえの? 俺だよ、俺! 〇〇小で一緒だった俺だよ!」(確かに同じ小学校)
「は? いや知らんし」
「うっそ! 朝休み一緒にサッカーしてたろ! 俺だって!」(Aは毎朝校庭でサッカーしてたらしい 小学生の遊びだから面子は適当)
「あー……」
「すっげえ気合入れて基地作ったじゃん! 俺もいたろ!」(Aは超本気で秘密基地作りに熱中してたらしい)
「いや……」
って感じで俺自身の名前を何度も言いながらガンガン畳み掛けた356 名前:おさかなくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2014/01/08(水) 21:24:04.41 ID:MMSdiRWj
俺の勢いにAが『あれ? こんなヤツいたっけ?』と困惑してきた辺りで
周りの不良が「何々、Aのダチかよ?w」って絡んできたから、ここぞとばかりに
「Aは小学校の頃、理不尽な先生をぶん殴って俺達のヒーローになった」(先生を殴ったのは本当)
「Aはそれから俺らのリーダーだった」(嘘)
「Aは当時からマジ格好良かった」(嘘)
と褒めまくりAが「んな良いもんじゃねえってw」とか照れだした所で、友達に「そろそろ帰ろうぜ」と割って入ってもらって
「じゃあまたなAっち!」「おう、じゃあな『俺』!」ってまるで幼なじみみたいに別れたその後はしっかり不良グループの顔を覚えて、会うたびに「うっす!」って軽く挨拶を交わすようにした
バカ高校に通う立派な不良としてはしっかり挨拶してくるダチのダチに絡むような筋の通らないことは出来ないらしく
以降俺達は安心してそのゲーセンで遊べたしかしその後もカツアゲ被害は聞いてて、俺達は勇気を出して一計を案じた
次に不良達と会った時に「暇なら一緒にプリクラ撮らない?」(当時流行ってた)と誘ったのだその頃には顔馴染みだった連中はすぐ乗ってきて、オタクと不良の入り混じったカオスなプリクラが完成
そのまま適当なレースゲームで遊んだり、クレーンゲームが得意な奴が商品を取って配ったりして、一時間ぐらいだけど一緒に遊んだで皆で「勝手に怖がってたけど良い人ばっかりだった」「遊んでみたら面白かった」
「そこらのダサい不良とは違う」「Aっちは昔から弱いものいじめとか絶対しなかった」と絶賛して帰宅
その後もクラスメイトをゲーセンに連れて行って「筋の通った格好良い不良」と紹介したりでとにかくこいつらは弱いものに手を出さない格好良い不良なんだってことにして褒めまくった
以降は特に何もしてないんだけど、その不良グループのカツアゲだの暴力だのの被害は勝手に減少
それどころか同じバカ校内のイジメを止めたりする本物の正義の不良と化し、ゲーセンは平和になった
バカ校内では悪の不良と正義の不良()の抗争なんかもあって荒れたらしいがAは高校卒業後は警察学校に入って、脱落しそうになる同期を励まし助けて全員で乗り越え、今は将来有望な警官として働いてる
子供が生まれたぜって羨ましいドヤ顔年賀メールが来たからカキコした
( ;∀;) イイハナシダナー
作り話どうかとかはさておき、
このAの手法がすごい。
不良というのは、学校的にも社会的にも、
忌み嫌われる存在だ。
思春期の頃ということもあり、この不良達はもしかすると、
反発することがかっこいいと思っている節もある。
ここで重要なことは、
「人は誰しもが、”承認欲求”を持っている」ということだ。
不良をしていると、人からよく思われない。
つまり、承認されることが無いのだ。
しかし、このAの手法は見事だ。
不良のやっていることを、逆に”承認”したのだ。
自分のやっていることを承認されると、
しかもいいところが承認され、賞賛されると、そっちの方が気持ちがいい。
これはある意味、性善説なのかもしれないな。
人は誰かから承認されるととても嬉しい。
さらに、褒められるととても嬉しいものだ。
その褒められる快楽を一度覚えてしまったものだから、
もっと褒められたい、もっと褒めてもらいたい
その欲求の結果、良い行動に発展していっている。
そして、それを導いたのは、Aだ。
最初から、彼ら不良のことを承認するところから始めている。
不良であっても、人は人だ。
人は、自分のことを承認してくれる人に、悪いことはしづらい。
折角、味方ができたのに、自ら引っぺがすことはしたくない。
だって、嬉しいものだから。
最初から悪い人間もいるかもしれないが、
性善説として、悪いと思われる人間に対しても、
まず、”承認する”というところから、
コミュニケーションをスタートしてみてはいかがだろうか?